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THE UNIVERSAL BUILDING CUBE PROJECT (UBC PROJECT)

  東北の被災地では、被災者の多くがようやく仮設住宅に入り、長い「避難生活」に終止符を打って今後の「生活再建」を真剣に考え始めたところです。
生活の再建に向けて、事業再開、復興計画の策定、我が家の再建などすぐには解決が望めない問題が多く、最低数年間の仮設住宅生活を覚悟しなければならないケースが大半です。そこで問題となってくるのは仮設住宅団地の「生活機能不足」です。多くの団地は人口集中地から遠く離れているのに加え、地元にもともとあった店や倉庫が津波に流され、ちょっとした買い物でも往復1〜2時間がかかるのが通例です。
生活しにくい「仮設住宅団地」を数年間快適に暮らせる「仮設村」に変身させるべく、このUniversal Building Cube (汎用建設用キューブ)プロジェクトが生まれました。発案者は数多くのボランティア・ツアーを企画・実施している(株)トラベル東北の山口スティーブ社長で、開発・設計・構造体の生産は「鉄ほど強度が高い木造建物づくり」で名高い(株)シェルター(山形市)が担当しています。その他の建設材料のプリカットは、トラベル東北の親会社で、四年前に建設業を廃業した(株)山口コーポレーションの運休中の施設を利用し、被災者を雇用して行われます。

Universal Building Cube (UBC)は、幅2mX奥行4mの頑丈な木製箱ものです。場所の許す限り、縦・横にも連結可能で、5畳サイズのキューブを連結しながら用途に応じて10畳・20畳・30畳など必要な空間が確保できます。また、仮設商店街などに使われる場合、内壁を残しながら横に連結し、わずか10mの間口に仮設商店(美容室・本屋・八百屋など)5店舗設置できます。
特に漁師の場合、収納スペースの確保が急務です。震災前には漁師各自がその漁具を港の近くに置かれた収納小屋に収めたが、その漁具が収納小屋ごとに流されたのがほとんどです。漁の再開に向けて漁師達は漁具を集め始めているが、置く場所がなく困っています。
被災前に所有していた「もの」がほとんど流された多くの被災者にとって、「生活再建」は「もの集め」から始まります。しかし仮設住宅は狭く、最低限の生活用品しか入れられません。ということは、漁師のみならず、大勢の被災者は収納スペースの不足に悩まされています。
これらの「商店」や「サービス業」や「収納スペース」に対するニーズに加え、「集まってコミュニケーションをとる空間」の有無によって今後の新たな共同体づくりの是非が決まることは過言ではありません。自由に使える「仮設集会場」を提供することによって、例えば午前中には若いお母さんたちとその子供、午後にはお年寄りの方、夜には漁師達などが集まって気軽な雰囲気の中でコミュニケーションをとるようになれば、孤独感の減少・共通目的意識の向上が期待できます。究極的には、仮設集会場が「復興に向けた民主主義の道場」として機能することするさえ考えられます。

2回の試作品建設と5回に及ぶ設計の見直しを経て、10月6〜8日、UBCを三戸連結した第一号の「仮設集会場」が東松島市奥松島の月浜区で建設されました。今回は外資系の食品メーカであrハインツ日本株式会社の寄付によって無料で月浜区に寄贈されましたが、被災者や仮設住宅団地の自治会への負担を極力抑えるべく、さらなる民間支援を募集しています。UBC一戸当たりの原価は、概ね40万円です。量産によってどこまで原価を下げられるかが今後の課題です。公共性の高い団体(自治体や組合など)には無料、個人には5万円程度で提供することを理想にしています、その提供価格は支援金の集まり次第です。
構造体の大量生産は(株)シェルターの山形県寒河江市にある工場で行われます。その他の部材のプリカットについて生産量が増えた段階で本格的なプリカット工場で行いたいが、月100個に達成するまで(株)山口コーポレーションが無償提供する天井クレーン付きの倉庫で行われます。プリカット作業は、被災者を雇用して行う予定です。

「仮設住宅団地」を「仮設村」へのレベル・アップに寄与するこのUBCプロジェクトにご関心のある方は、(株)トラベル東北の山口社長にご連絡下さい。

尚、支援金の処理について、認定NPOの協力を依頼しているところです。近日、そのNPO名を公表する予定です。

株式会社 トラベル東北
代表取締役 山口スティーブ
TEL  0233-43-9077
FAX  0233-43-9088
CELL 090-5840-4551
EMAIL steve-yamaguchi@traveltohoku.co.jp

4件のコメント

  1. 2012年1月12日(木)

    [...] UBCプロジェクトの詳細については下記をご覧ください↓THE UNIVERSAL BUILDING CUBE PROJECT (UBC PROJECT) [...]

  2. 2011年10月26日(水)

    [...] また、仮設集会場の詳細は、こちらの記事にて紹介しておりますので、併せてご覧ください。 [...]

  3. 小林 みどり
    2011年10月17日(月)

    山口スティーブ様

    10月16日(日)朝の番組拝見しました。
    日本人が見てもじれったくなる(笑)あのめんどくさい旧態依然とした手続きを踏みたがる人々を、辛抱強く説得して下さる姿に頭が下がります。
    本当に単なる集会所としてだけでなく、孤独を解消し、生活を活性化させ、雇用を創出するような利用法が望まれますが、UBCプロジェクトはまさにその目的を果たすものですね。
    行政に出来ないことを、被災者の立場から具体化していくスティーブさんの視点と行動力に敬服するとともに、心から応援しています。
    日本人として深い感謝の念をこめて。